【日本酒道場ブログ】
奥深い!きき酒講座~前半~ 2019.7.6

こんにちは!「日本酒道場」担当、NCTの幸せの丸顔 あきまる です♪
NCT開局30周年記念事業「日本酒道場」
本日は参加者の皆さんと一緒に、日本酒についてのお勉強です♪

「あまり飲めないから割り勘負けをするので、うんちくで勝ちたい!」と、仰っていた参加者の方もいらっしゃったので、ここはひとつ!皆さんにバッチリと勉強していただきましょう!

▼会場の長谷川酒造さんへ♪

梅雨の晴れ間の7月6日(土)

摂田屋の長谷川酒造様へ!
お庭の木々が青々としていてきれいですね。

まずは、長谷川酒造の長谷川専務よりご挨拶。
日本酒道場も3回目となり、参加者の皆さん同士もすっかり顔なじみになっていて、和気あいあいとした雰囲気の中、講座がスタートしました。

▼講師は農学博士の金桶先生!

本日、きき酒講座の講師をしてくださるのはこの方!
新潟県醸造試験場の場長でいらっしゃる、農学博士の 金桶 光起 先生です。

とっても上品に分かりやすくお話ししてくださる先生で、お話もおもしろそう!期待が高まります。
いやぁ、きき酒のプロ中のプロから直接お話を聞ける機会なんて、そうそうないですから!素晴らしい先生をご紹介してくださった長谷川酒造さん、さすがです♪

内容は盛りだくさん!分かりやすい資料をご用意してくださいました。
金桶先生、本当にありがとうございます!

▼新潟県醸造試験場って?

さて、金桶先生が場長を務めていらっしゃる「新潟県醸造試験場」は、日本で唯一県立の清酒研究機関。
さすが、酒どころ新潟。県をあげて清酒の研究に取り組んでいるのですね。初めて聞きました。

ここでは酒米の開発、新商品・技術の開発、そして人材育成を行っています。
新潟清酒学校は、今までに約500名の卒業生を排出されているそうです。
ちなみに長谷川酒造の鈴木さんも、こちらの卒業生でいらっしゃいます。

新潟県内の蔵元は全部で89社!しかも県内全域に分布しています。
これはとても珍しいそうで、それだけ新潟県には良い水があるところが多い証拠なのだとか。

▼清酒にまつわるデータいろいろ

■清酒の出荷量…新潟県は全国3位!(「白鶴」の兵庫県が1位、「松竹梅」「月桂冠」の京都が2位)
■吟醸酒の国内シェア…新潟県がダントツ1位!
■成人1人あたりの清酒販売(消費)数…新潟県は1位!年間で成人1人あたり11.3リットル(一升瓶に換算するとおよそ6.3本)消費しています!
などなど。

ふむふむ、新潟県人の日本酒好きが、数字からも見て取れますね。

皆さん、熱心に聞いていらっしゃいます!

▼人間の味覚について

人間が感じる「おいしさ」とは?
「甘味」 「酸味」 「塩味」 「苦味」 「うま味」 の基本の五味に加え 「辛味・渋味」 「ペプチド」 「油脂」などのバランスや、「臭覚」 「食感」 「温度」 「色・形状」 「聴覚」 など、身体全体で「おいしさ」を感じています。

さらに、様々な情報(ブランド、ネーミング、CM、価格)によっても左右されるそうです。
確かに!高いお肉だから…○○ブランドのだから…という情報で、食べる前から美味しいと思い込むっていうことはありますよね(汗)
また、温度や体調、食べ合わせなどによっても感じる「味」は変わってくるのだとか。
奥が深いですね!!

▼きき酒とは?

「きき酒」と言っても、それぞれ目的があります。
例えば、造り手さんがするきき酒であれば、品質のチェックが目的です。変な味や匂いがしないかを確認しています。
酒屋の営業さんは、お客様に味を説明するためにきき酒をします。欠点も特徴に替えて表現する達人なのだとか。
そして、私たち素人がするきき酒…ゲーム感覚ですかね??

▼清酒のにおいを分析!

続いては、「きき酒」にかかせない「匂い」について学びます。

透明な液体が全部で10種類!順番に匂いを嗅いでいきます。
これらは、清酒の匂い成分の一部です。これらの成分が絶妙に混ざり合って銘柄の個性となります。

用意された液体はそれぞれ、除光液、リンゴ、バナナ、燻製、コーンスープなどに似た匂いがします。
それぞれの清酒によって「リンゴの匂いが強い」とか「燻製っぽい」などの特徴があるのですね。


レポートが少し長くなってしまったので、今回はこの辺で!
きき酒講座レポート~後半~はこちら

2019/8/20 あきまる

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